京都市左京区の要法寺で育ったカモが22日夜、近くの鴨川に引っ越した。親ガモに連れられながら子ガモ10羽が約700メートルの夜道をよちよちと歩き、地域住民らが温かく見守った。
同寺では2005年以降、毎春カモが飛来して産卵しており、親子の行進が地域の風物詩になっている。今年のふ化は6月下旬で例年より約2カ月遅かった。
カモの親子は午後6時40分ごろに同寺の池を出発。仁王門通を進んで川端通に差しかかると、横断歩道を足早に歩き、7時35分ごろ、二条大橋近くの河川敷から川に入っていった。
地域住民らは段ボールで進路を誘導しながら「頑張りや」「お母さん歩くの速いわ」と声をかけ、川端署員も交通整理をして安全を確保した。