●4年ぶり開催、150人が交流
能美市徳久町の夏まつり(北國新聞社後援)は22日、同町公民館で開かれ、多くの住民が4年ぶりの催事を楽しんだ。館内では北國新聞を使ったバッグ作り体験コーナーが設けられ、参加した親子は県内の名所や名物などを捉えた鮮やかな写真が映えるカラー紙面を確かめ、地元の新聞に親しみながら、お気に入りの品を仕上げた。
3年前から、新聞紙やチラシ、カレンダーを使って趣味でバッグを作る能美市西二口町の藤島美代子さん(64)が講師を務めた。子どもたちは金沢の主計町(かずえまち)茶屋街の夜桜や輪島の白米(しろよね)千枚田、加賀友禅などの写真が美しい紙面を材料に選んだ。この後、丁寧に折り畳んでのり付けし、持ち手を取り付けて仕上げた。
新聞バッグ作りは初めてという能美市辰口中央小3年の清水穂風(ほのか)さん(9)は「桜の写真がきれいで、上手にできた」とほほ笑んだ。川北町川北小4年の大杉実衣那さん(9)は「のりで貼るのが難しかったけど、また新聞でバッグを作ってみたい」と話した。藤島さんは「ラッピング紙面もあり、新聞を読むだけでなく活用できると体験して、作る機会が増えたらうれしい」と期待した。
4年ぶりの祭りには住民約150人が集い、おにぎりや焼きそば、フランクフルトなどを味わって笑顔を広げた。クイズやビンゴゲームのほか、児童や町内で暮らすベトナム出身者の自己紹介もあり、交流を深めた。