角田裕毅、予選17番手「新ウイングで改善したが、最大限のペースを発揮することができず悔しい」/F1第12戦

 2023年F1ハンガリーGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は17番手という結果だった。Q2に通過した最下位タイムとの差は0.013秒だった。

 車両性能担当チーフエンジニアのクラウディオ・バレストリは、次のように一日を振り返った。

「FP1では妨げになる状況もあったものの、昨日集めたデータに基づき、今日に向けて予想した異なる路面コンディションを考慮に入れて、パッケージの最適化を図った」

「FP3の前半に、決勝に向けてマシンを最適化するため、燃料をたくさん積んだ状態で走り、ロングランシミュレーションを行った。セッション後半には、予選への準備に集中した。新フォーマットを考慮して、Q1で使用義務があるハードタイヤとQ2で使用義務があるミディアムタイヤを中心に、マシンの最適化を行うことを決めた」

「チームごとにタイヤの使い方が異なっていたため、自分たちの競争力のレベルを理解するのが通常よりも難しかった。多くのチームはソフトタイヤを使い、一部はハードコンパウンドで走ったのだ」

「最終的に我々の戦略は功を奏し、Q1においてハードコンパウンドで競争力のあるラップタイムを記録することができた。しかし、裕毅は残念なことにQ1最後のアタックでタイムを更新することができなかった。ダニエル(・リカルド)はQ2進出を果たした。ただ、今日の我々にはQ3に進出できるだけの速さはなかった」

「この後は、明日のレースへの準備に焦点を移す。簡単なレースにはならないだろうが、ポイント圏内に戻れるよう、最善を尽くしていく」

2023年F1第12戦ハンガリーGP 角田裕毅(アルファタウリ)

■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
FP3 20番手(1分19秒156:ミディアムタイヤ/29周)
予選 17番手(Q1=17番手1分18秒919:ハードタイヤ)

 難しい一日でした。Q1でノックアウトされるのはいい気分ではありません。タフな一日であり、がっかりしています。

 自己ベストタイムを更新することができず、Q2進出を逃がしました。望んでいた順位ではないので、残念です。

 ペースはありましたし、新しいリヤウイングによって一歩前進したと感じています。単純に、うまくまとめあげて自分のパフォーマンスを最大限に引き出すということができませんでした。

 今後に向けて良い学習になりました。でも自分のペースを最大限に発揮する機会を失ったことをとても悔しく思っています。

 今週、予選でいつもとは異なるタイヤ配分がなされたことは、楽しかったと同時にチャレンジングでした。プラクティスがいつもより難しくなったのです。それでも明日のレースへの影響はありません。

 プラクティスで確認した限りでは、レースペースは問題なさそうなので、ペースを最大限に発揮して、できるだけ多くポジションを上げたいと思っています。

2023年F1第12戦ハンガリーGP 角田裕毅(アルファタウリ)

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