北朝鮮、巡航弾発射を報じず 黄海で訓練か

12日、北朝鮮の新型ICBM「火星18」の発射実験を視察する金正恩朝鮮労働党総書記(朝鮮中央通信=共同)

 【北京共同】23日の北朝鮮メディアは、同国が22日に朝鮮半島西側の黄海へ向け数発の巡航ミサイルを発射したことを報じなかった。北朝鮮メディアは日本海へ向けた19日の短距離弾道ミサイルの発射も報じていない。過去には数回の発射をまとめて公表したこともあり、今回も一連の訓練発射だとして一度に伝える可能性がある。

 北朝鮮は、米軍が核ミサイル搭載可能な戦略原子力潜水艦を韓国に入港させたことなどに反発。強純男国防相が20日の談話で、入港は北朝鮮の法令で定める「核兵器の使用条件に該当し得る」として米韓を威嚇した。27日に朝鮮戦争の休戦協定締結から70年を迎えるのを前に、緊張を高めている。

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