北朝鮮、弾道ミサイル発射報じず 休戦70年で行事本格化

朝鮮戦争の休戦協定締結から70年を前に始まった写真展=19日、平壌(共同)

 【北京、平壌共同】北朝鮮が19日に短距離弾道ミサイル2発を日本海へ向け発射したことを20日の北朝鮮メディアは報じなかった。一方平壌では、朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定締結から70年を迎える27日を前に、同戦争で「米国に勝った」と宣伝する行事が本格化し、19日には写真展が始まった。

 北朝鮮は7月27日を「戦勝日」と位置付け、この日に向けて軍事的緊張を高め内部結束を強める動きを見せている。軍事パレードを行う兆候もある。

 19日の発射は、米国が韓国への「核の傘」提供を軸とする拡大抑止の強化を図ったことをけん制しながら、緊張を意図的に激化させるために行った可能性がある。

© 一般社団法人共同通信社