リカルド予選13番手「昨日の課題を98パーセントこなせた。復帰できて幸せ」ホーナー代表からも高評価を得る/F1第12戦

 2023年F1ハンガリーGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリのダニエル・リカルドはQ2進出を果たし、13番手を獲得した。

 レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、リカルドの予選について、『Fox Sports』に対し、次のように語った。

「彼は素晴らしい仕事をした。(F1マシンの)シートから7カ月遠ざかっていて、完全に新しい環境に入っていったわけだが、今日、非常に堅実で成熟したパフォーマンスを見せた。チームは彼の経験と知識にとても助けられることだろう」

「彼が本当に楽しんでいるのが見ていて分かる」

■ダニエル・リカルド(スクーデリア・アルファタウリ)
FP3 18番手(1分18秒828:ミディアムタイヤ/28周)
予選 13番手(Q1=15番手1分18秒906:ハードタイヤ/Q2=13番手1分18秒002:ミディアムタイヤ)

2023年F1第12戦ハンガリーGP ダニエル・リカルド(アルファタウリ)

 今の僕にとって一番大事なのは、マシンに乗っている時に再び快適に感じられるようになり、マシンとチームになじむことだ。この2日間のなかでかなり進歩したと思うし、学習するペースも比較的はやいと思う。ここからさらに前進し続けていければ満足だよ。

 楽な週末ではない。昨日はウエットコンディションだったし、今回は通常とは違うタイヤの配分がなされている。そのなかで予選で競争力を発揮できたことをうれしく思う。レースで初めてのように感じることはないだろう。離れていたのは半年だけだからね。明日は楽しくなりそうだ。もちろんギャップを見つけたら、このマシンに何ができるかを見てみるつもりだよ。

(予選後に『Fox Sports』に対して語り)金曜日には(雨のために)プラクティスを1回しか走れなかった。その時点で、ペースの面で少し遅れていたが、自分に足りないのはどの部分かが分かっており、どこでペースを見つけられるか、理解していた。そのエリアを今日、改善した。僕自身に関して昨夜のうちに改善すべきだったことはすべて改善することができたと思う。100パーセント近く、98パーセントぐらい、やれたと思うよ。良いステップを踏むことができた。

 今週末に臨むにあたって、今回どういう結果を出すかということにとらわれないようにしてきた。できる限りそういう考えを取り除き、ここが再び自分が自分らしく感じられる場所になるよう、心がけたんだ。

 予選でマシンに乗り込む時、とてもリラックスしていた。軽く考えていたのではなく、戻ってくることができたこと、再びマシンを限界までプッシュする機会を得たことを、幸せに思っていたんだ。

 去年、あるいは過去2年には、必ずしもそういう状態ではなかった。だから、自分のために休みを取る必要があったのだと思う。

 今日は笑顔で走ることができた。それは僕にとってとても良いことだ。誰もが(休みを)必要とするわけではないだろうけど、僕にとってはキャリアのこの時期に休みを取って本当に良かったと感じる。

2023年F1第12戦ハンガリーGP ダニエル・リカルド(アルファタウリ)

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