やまがた舞子の魅力知って 山形商高産業調査部、山形で発信イベント

来場者が投扇興を体験するなどして伝統文化に触れた=山形市・旧千歳館

 山形商業高(小林勝喜校長)の生徒17人が所属する同校産業調査部が企画した「やまがた舞子」の魅力発信イベントが22日、山形市の旧千歳館で開かれた。家族連れら大勢が訪れ、お座敷遊びの体験などを通じ魅力に触れ、芸妓(げいぎ)文化に親しんだ。

 同部はやまがた舞子を研究テーマに据え、担い手不足などの課題解決に向けた方策を探っている。今回は子どもたちに舞子を知ってもらおうと開いた。会場には舞子2人が登場して演舞を披露し、訪れた人はじっくりと見入った。

 体験では、扇子を投げて的を落とす遊び「投扇興(とうせんきょう)」をし、お茶会を楽しんだ。やまがた舞子の現在の人数や名前などを当てるクイズ大会もあった。山形市南沼原小3年の江口沙絵さん(8)は「舞子のことが初めて分かった」と勉強になった様子だった。

 産業調査部員は浴衣姿で来場者を出迎えるなどし、「縁日」をコンセプトにイベントを盛り上げた。部長の3年茂木六花(ろっか)さん(17)は「やまがた舞子が身近な存在になってくれたらうれしい」と話していた。

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