比嘉、圧倒Vも「課題が見えた」と悔しさにじませ 高校女子重量挙げ

 重量挙げの第2回全国高校女子競技会金沢大会が22日、石川県の医王山スポーツセンター第1体育館で行われ、59キロ級の比嘉成(本部)がトータルで大会新記録の187キロで優勝した。ジャークも大会新となる101キロを記録、スナッチは大会タイの86キロだった。49キロ級の大村朱音(沖縄工)はスナッチ60キロ、ジャーク72キロでトータル132キロで6位に入った。
 女子59キロ級で2位に40キロ近い差をつけて圧勝した比嘉成(本部3年)。スナッチは大会記録タイ、ジャークとトータルは大会新記録で優勝を決めたが、「目標としていたスナッチ94キロ、ジャーク107キロが成功できなかった。全国総体に向けての課題が見えた」と悔しさをにじませた。

 スナッチの1本目は大会タイ記録の86キロ。ここで記録を残しておきたかった比嘉だが、キャッチで姿勢が崩れたために失敗してしまった。2本目の86キロをしっかり決めて、3本目の試技は日本高校記録となる94キロ。しっかり持ち上げられたが、後ろに落としてしまった。

 ジャークは96、101キロと決めて、3本目に高校記録を更新する107キロに挑んだ。練習でも一度も触ったことのない重さながらも、クリーンではバーベルをキャッチ。しかし「頭に血が上っていて腕もパンパンだった」と最後まで差しきれなかった。

 大会や合宿が続き、疲れが残っていて体が重いと感じていた。それでも「自分の体調を合わせられないのは自分のミス」と反省を口にする。日高新となる重さに触れられたことに「全国総体で挙げるという気持ちになった」と気を引き締める。

 8月13日には最後の全国高校総体が迫る。「スナッチ、ジャーク、トータルと三つ同時に日高新を出して、優勝を狙う」と今回できなかった目標達成に挑む。

(屋嘉部長将)

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