秋田市に「市民訪問団」派遣 武雄市、参加者募集

 武雄市は戊辰戦争(1868~69年)をきっかけに交流を始めた秋田市に「市民訪問団」を10月に派遣する。10月21日から2泊3日の予定で、18歳以上の市民を対象に希望者を募集する。参加費は4万円で、定員は18人。希望者は31日午後1時までに、市商工観光課に申込書を提出する。

 武雄市と秋田市は、戊辰戦争で孤立した秋田藩を救うために武雄から約800人の兵士が駆け付け、戦死した武雄兵の墓が秋田に残っていたことが縁で交流を始めた。兵士の名を刻んだ碑がある葉隠墓苑では、毎年秋に地元の佐賀藩士慰霊委員会の主催で、慰霊祭が開かれている。

 昨年11月には西九州新幹線開業を記念し、国重要無形民俗文化財「秋田竿燈(かんとう)まつり」の秋田市竿燈会が武雄を訪れ、高さ12メートル、重さ50キロの竿燈8本による妙技を武雄温泉入り口や、武雄温泉駅南口の駅前広場などで披露し、武雄市民を魅了した。

 訪問団は10月22日に葉隠墓苑で開かれる慰霊祭に参加し、戦地を見学しながら秋田の人たちと交流を深める。参加者は出発までに秋田市と武雄市の歴史について事前研修を受ける。問い合わせと申し込みは市商工観光課、電話0954(23)9237=平日午前9時~午後5時。(澤登滋)

  

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