酒田市の土門拳記念館中庭で、中尊寺(岩手県平泉町)から株分けされた「中尊寺ハス」(古代ハス)が見頃を迎えている。午前中にしか咲かないという淡い桃色の花が、かれんな姿を見せている。
中尊寺ハスは、同寺の金色堂に安置されている、奥州藤原氏4代泰衡の首おけから見つかったとされる。酒田発展の礎を築いたという「酒田三十六人衆」が藤原氏の遺臣といわれていることもあり、土門が同寺を撮影した縁で2012年に株分けされた。以来、職員が手入れを続けている。
鉢に植えられたハスは1.5メートルほどに茎が伸び、16日に最初の開花が確認された。午前10時~正午ごろには花が閉じてしまうため、午前中の来館がお薦め。8月初旬ごろまでが見頃だという。