【MLB】メッツのシャーザーとバーランダーがトレードに?

写真:初の投げ合いとなるバーランダーとシャーザー. ©Getty Images

現地8月1日のトレードデッドラインまで1週間と迫り、トレードの噂が頻繁に飛び交うようになってきている。

『MLB.com』のジョン・モロシ記者は、ジャイアンツがメッツのジャスティン・バーランダーに興味を示していると報じた。
さらに同僚のマックス・シャーザーにもトレードの噂が囁かれている。もしこの2人がトレード市場に出るとなれば、大谷を除けば、トレード市場で最大の大物となることに違いない。

しかし、この2人の大物のトレードにはクリアすべきハードルも高い。

まず、シャーザーとバーランダーともに、契約に全球団へのトレード拒否権が盛り込まれている。

そして契約の大きさも問題だ。シャーザーとバーランダーの年俸はともにメジャー最高の4333万ドル。さらにシャーザーは来年自身で更新するか選択できるプレイヤーオプションが残り、バーランダーは来年の契約に加えて、来年140イニングに到達すれば更新される再来年のオプションまで盛り込まれている。

これらの条件を考えれば、よりトレードの可能性が高いのは残りの契約が軽いシャーザーの方だろう。

シャーザーは「適切な状況」であればトレード拒否権を破棄するだろう、と見る向きもある。(『NBC Sports』)

しかし、それでもシャーザーの今季の残りの年俸は1400万ドル、来年のプレイヤーオプションも今年と同じく4333万ドルとなっており、メッツはシャーザーをトレードするためにはいくらか金銭負担をしなければならないだろう。

メッツのスティーブ・コーエンオーナーは金には糸目をつけないことで知られており、もしシャーザーをトレードするとなれば、より良い対価を得るために金銭負担することも厭わないはずだ。

シャーザーの獲得に名乗りを上げることが予想される球団は、先発投手を必要としており、シャーザーの年俸を引き受けるだけの贅沢税ラインまでの余裕があるか、あるいは金銭込みで獲得できるだけの若手有望株の用意があるか、といった条件を兼ね備えていなければならない。

シャーザーがフィットすると言われている球団は、古巣のドジャースやダイヤモンドバックス、そして藤浪が加入したオリオールズなど。
仮にエンゼルスが買い手に回るとしても、シャーザーは現実的な候補ではなさそうだが、シャーザーの行方はプレーオフとプレーオフ争いの趨勢を大きく左右するかもしれない。

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