東京五輪銀メダルのスウェーデンが今大会初の逆転勝ち!終盤の高さ勝負で健闘の南アフリカを下す【2023女子W杯】

23日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループGの第1節、スウェーデン女子代表vs南アフリカ女子代表がウェリントン・リージョナル・スタジアムで行われた。

東京オリンピック2020では銀メダルを獲得し、9大会連続9度目の出場となるスウェーデン。対して2022女子アフリカネーションズカップを制し、アフリカ女王として2対連続2度目のW杯に臨む、"バニャナ・バニャナ"の愛称で知られる南アフリカ。

序盤はW杯初勝利を目指す南アフリカが、中盤でのつなぎやスピードを生かした多彩な攻撃を披露し、[4-2-3-1]を敷くスウェーデンを翻弄。右サイドのクロスからホロサ・ビヤナが狙えば、16分にはキャプテンのラフィエロ・ジェーンがGKの位置を見て足の長いシュートでゴールを脅かす。

スウェーデンも20分、サインプレーを駆使してのFKからスティーナ・ブラックステニウスのミドルが枠を捉えるが、[4-4-2]のコンパクトなブロックを作る南アフリカを総じて攻めあぐねる。エリン・ルベンソンの右足ミドルもわずかにポストの右へ外れた。

ともに前半を無得点で折り返すと、試合を動かしたのは後半開始早々の南アフリカ。48分、ボンゲカ・ガメデが最終ラインから長いボールを送り、ビヤナがワンタッチで相手の裏へ。トゥンビ・ガトラナが圧倒的なスピードでアマンダ・イレステットとの走り合いを制してボックス内左からのフィニッシュへ持ち込み、GKが弾いたボールをヒルダ・マガイアが体ごと押し込んだ。

先制を許したスウェーデンだったが、クロス攻勢とセットプレーで反撃に転じると、65分に同点弾を奪取。右サイド深い位置からヨハンナ・カネリドがハイボールで折り返すと、南アフリカDFレボガン・ラマレペがまさかの空振り。後方にいたフリドリーナ・ロルフォに当たってゴールに吸い込まれた。

足の止まり始めた南アフリカを尻目に、さらに攻め立てるスウェーデンは、試合終了間際に猛攻が結実。90分、コソヴァレ・アスラニの左CKからイレステットが高い打点のヘディングシュートを決め、逆転に成功した。

強気の高さ勝負で試合をひっくり返したスウェーデンは、今大会初の逆転勝ちで白星スタート。対する南アフリカは会場を沸かせながらも、W杯初勝利や初勝ち点は次戦以降に持ち越しとなった。

スウェーデン女子代表 2-1 南アフリカ女子代表

【スウェーデン】

フリドリーナ・ロルフォ(後20)

アマンダ・イレステット(後45)

【南アフリカ】

ヒルダ・マガイア(後3)

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