子ども食堂は「居場所」 勉強会で事例発表 宮崎市

 子ども食堂や地域食堂に関する勉強会(宮崎市、支え合いの地域づくりネットワーク主催)は22日、宮崎市清武文化会館であった。114人が参加。東京都の認定NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」理事長で社会活動家の湯浅誠さん=写真=の講演などがあり、子ども食堂の社会的な役割について考えた。
 湯浅さんは、子ども食堂の会場で、ボランティアに見守られながら集中して勉強する小学生の様子や、普段食べない野菜を子どもが食べるようになった全国の事例を紹介。「誰かが見てくれている、尊重されていると感じることで子ども食堂が居場所になり、普段は出ない力が出る」とした。
 事例発表もあり、同市のマンションにある集会室で地域の子どもたちや住民を対象にした食堂を運営する「なかつせ寄合所」の金丸享里代表が登壇。市の出前講座と合わせて開催するなど、参加者を増やすための工夫を紹介した。

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