ハーランドが2ゴール。マンチェスター・Cが日本初陣を飾る|Jリーグワールドチャレンジ

写真:ハーランドの2ゴールなどでマンチェスター・Cが勝利 ©Getty Images

7月23日、明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023の横浜F・マリノス vs マンチェスター・シティの試合が東京の国立競技場で行われた。

横浜FMは6-4で勝利した7月19日のセルティック戦で2ゴールを挙げたアンデルソン・ロペスを始め、水沼宏太やマルコス・ジュニオールらが先発。マンチェスター・シティは10番を背負うジャック・グリーリッシュや新戦力のマテオ・コヴァチッチらが先発に名を連ね、注目のアーリン・ハーランドはベンチスタートとなった。

マンチェスター・シティが最終ラインからボールを回す静かな立ち上がりの中、5分には永戸勝也がファーストシュートを放つ。マンチェスター・シティはグリーリッシュやコヴァチッチがボールを持って攻め込もうとするが、横浜FMの冷静な守備対応に遭い、なかなかシュートに持ち込むことができない。

膠着状態が崩れたのは27分だった。自陣でボールを拾った水沼が右前方のスペースにボールを送ると、これに抜け出したアンデルソン・ロペスが縦に抜けて右足でシュート。相手GKが弾いたボールを自ら拾い、左足で流し込んで横浜FMが先制した。

さらに37分、アンデルソン・ロペスから左サイドの高い位置を取った永戸にボールが渡る。永戸がすかさずグラウンダーのクロスを入れると、逆サイドからフリーで走り込んだ松原健が右足ダイレクトで流し込み、横浜FMがリードを広げる。

マンチェスター・シティはここからようやく反撃に転じる。40分、右サイドでボールを保持したコール・パルマーのヒールパスから、深い位置を取ったカイル・ウォーカーが折り返す。フリアン・アルバレスが落としたボールをジョン・ストーンズが蹴り込み1点を返す。

43分にはCKの流れからジェイムズ・マカティーがクロスを上げ、ナタン・アケがヘディングシュートを放つが、これはクロスバーを直撃。それでもその直後、カルヴァン・フィリップスが横浜FMのGK一森淳にプレッシャーをかけてパスミスを誘い、拾ったアルバレスが難なく蹴り込んで同点に。前半は2-2で折り返す。

後半、マンチェスター・シティはフィールドプレーヤー10人全員を交代。ハーランドやベルナルド・シウヴァ、フィル・フォーデンらがピッチに立った。一方の横浜FMはマルコス・ジュニオールに代えて榊原彗悟がピッチに立った。

後半の立ち上がりはマンチェスター・シティがペースを握り、相手陣内の深い位置でボールを回していく。52分にはオスカー・ボブのクロスにルベン・ディアスが左足で合わせたが、これは惜しくも枠外へ。しかしその直後、フォーデンのラストパスを受けたハーランドがワントラップから左足を振り抜いてネットを揺らし、マンチェスター・シティが逆転に成功する。

さらに72分、縦パスを受けたロドリが右斜め前方へボールを運んでミドルシュート。これがゴール右隅に決まり、リードを広げる。

横浜FMはその直後に選手交代を実施。ヤン・マテウスや宮市亮らスピードのある選手を入れたことで相手を押し込む場面を作るが、すぐにマンチェスター・シティのペースに引き戻されてしまう。

それでも86分、縦パスに抜け出した井上健太が相手守備陣の連携ミスを突いて無人のゴールに流し込み、1点差まで追い上げたものの、後半アディショナルタイムには高い位置を取ったジョアン・カンセロのグラウンダーのクロスをハーランドが流し込み、この日2点目を挙げる。

多くのゴールが生まれた試合はマンチェスター・シティが貫録の勝利を挙げた。

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