仕掛け絵本の世界楽しむ 「絵本ランド」いしかわこうじさん朗読

読み聞かせするいしかわさん(右)=射水市大島絵本館

  ●富山、射水でイベント

 とやま元気ワールド「絵本ランド2023」(富山新聞社、北國新聞社などでつくる実行委員会主催)の読み聞かせイベント「絵本ライブ」は23日、射水市大島絵本館と富山市立図書館で開かれた。絵本作家いしかわこうじさんが著作の仕掛け絵本を自ら朗読し、「次は何が出てくるかな」などと語りかけながら子どもたちを絵本の世界に引き込んだ。

 射水市大島絵本館では、いしかわさんが親子約40人を前に、仕掛け絵本「おめんです」や最新作「どんどんぱっ」など6冊を読み聞かせた。子どもたちはお面をかぶっている動物や主人公のタヌキが化ける動物を予想して楽しんだ。

 絵や装丁に工夫を凝らした作品を多く手掛けるいしかわさんは「動きや立体感、意外性を表現できるのが仕掛け絵本の魅力」と語った。自身の子ども時代も紹介し、当時描いた絵も披露した。

 新タ詩葉(あらたうたは)ちゃん(4)=滑川市=は「(読み聞かせで)果物を見つけるのが楽しかった」と喜び、母春奈さん(35)は「いしかわさんの幼少期や小話を聞けて良かった」と話した。

  ●ペーパークラフトワークショップも

 富山市立図書館では、いしかわさんが考案した犬型のペーパークラフト「ペーパーわんこ」を作るワークショップも開かれた。参加者約60人は犬や猫の輪郭を記した型紙に、顔や模様を思い思いに描き、組み立ててオリジナルの作品に仕上げた。

 工藤泉ちゃん(5)=富山市=は「わんことにゃんこの模様をおそろいにして、かわいくできた」と笑顔を見せた。絵本ライブには親子約90人が詰めかけ、いしかわさんが4作品の読み聞かせを披露した。

 9月18日には富山市のTOYAMAキラリで、絵本作家黒川みつひろさんによる親子で楽しむお話会「恐竜博士になろう」と、富山短大幼児教育学科の学生による「キュウリ」をテーマにしたダンスが繰り広げられる。イベントはいずれも無料。

 絵本ランドのホームページでは、富山県内のアナウンサーらによる読み聞かせの動画や人気絵本作家が寄せたサイン色紙を公開している。絵本ランドは10月31日まで。URLは=www.ehon―land.jp

ワークショップで犬や猫のペーパークラフトを作る参加者=富山市立図書館

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