日本一のハンバーガーを羽生で! 「人生の半分以上費やした」渡辺さん11月に世界大会へ 8月に市内で提供

ワールドフードチャンピオンシップスのハンバーガー部門の出場権を獲得した渡辺貴広さん(右)が河田晃明市長(左)を表敬訪問した=20日、埼玉県羽生市役所

 米国テキサス州ダラスで11月に開かれ、料理の腕を競うワールドフードチャンピオンシップスのハンバーガー部門に、埼玉県羽生市の渡辺貴広さん(54)が初出場する。渡辺さんは6月に横浜赤レンガ倉庫で開かれた世界大会の予選で日本一に輝いている。20日、河田晃明市長を表敬訪問し、出場を報告した。

 渡辺さんは羽生市生まれ。小学生の時、アメリカ映画のハンバーガーレストランのシーンを見て、興味を持った。羽生実業高校を卒業後、料理修業で上京。34歳の時、都内三軒茶屋にハンバーガーショップを開業すると人気店に。19年間営業後、事業を譲渡。2021年に地元羽生市に戻っている。

 世界大会の予選はジャパンバーガーチャンピオンシップ2023で、人気ハンバーガー店12店舗が究極の技術と味などを競った。渡辺さんはバーガービッグバンプロジェクトのヘッドシェフとして初出場。決勝ではパティ、コンビーフ、サーロインステーキを挟み込んだ肉満載のハンバーガーで優勝した。

 渡辺さんは母親の介護のために経営からはいったん退く形になっているが、業界に関わり、後進の指導などに当たっている。8月4、18、25日に羽生市民プラザ屋上で開かれるビアガーデン(同市商工会と同青年部共催)では、スペシャルなハンバーガーを提供する。

 渡辺さんは「これまで人生の半分以上、ハンバーガーを普及させるために費やしてきた。世界大会では、日本人が作るハンバーガーのすごさを世界に知ってもらおうと思っている」と意欲を話した。

 河田市長は「渡辺さんのハンバーガー日本一は市としても誇り。世界大会では日本の代表として、そして羽生市の代表として頑張ってほしい」とエールを送った。

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