なぜ…「赤字4740万円」の説明求め日本PTA全国協へ公開質問状 さいたま市PTA協、回答に「まだ疑問残る」

日P協へ公開質問状、回答に「まだ疑問残る」 さいたま市PTA協

 埼玉県さいたま市PTA協議会(市P協)は19日までに、上部団体の公益社団法人日本PTA全国協議会(日P協)宛ての公開質問状について、日P協の定時総会の議案審議で、「回答をいただけたものもありましたが、残念ながら、まだまだ疑問が残る部分もありました」とホームページ(HP)上で明らかにした。

 市P協は、6月に開催された日P協の定時総会前に、2022年度決算などで4740万円の赤字を計上したことなどの説明を求める公開質問状を提出。定時総会では、国内研修の実施やホテル代の高騰、日P新聞の発行を2回から3回に増やしたことなどが説明され、「支出金額の増加は理解できた」としている。

 一方、理事会での決裁の過程については不透明で、「いま一度見直しを行っていただきたい」と求めた。関係者によると、日P協会館(東京都港区)の修繕費に約2千万円が支出され、受注したのはさいたま市内の業者だった。市P協は「関連企業の詳細や契約内容、その経緯について、今後しっかりと調査をし、全てを明らかにしていただきたい」とし、引き続き回答を待ちたいとしている。

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