オウム後継施設を検査 金沢・昌永町で公安調査庁

施設周辺を監視する公安調査庁職員=24日午前9時半、金沢市昌永町

 公安調査庁金沢公安調査事務所は24日、団体規制法に基づき、金沢市昌永町にあるオウム真理教後継団体の施設を立ち入り検査した。検査は昨年6月以来、通算28回目。今月6日には松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=の死刑執行から5年を迎えており、団体の活動や施設の使用状況を確認したとみられる。

 午前7時47分ごろ、職員が3階建て施設の前で拡声器を使い、「扉を開けて」と検査に応じるよう呼び掛けた。中にいた人物が35分後に扉を開け、職員9人が立ち入った。

 金沢の施設は、オウム後継団体「アレフ」から分派した「山田らの集団」が2004年から拠点とする。住民でつくる金沢オウム真理教対策協議会によると、施設には現在4人が出入りしている。

 同協議会の浅井孝夫副会長(75)は「信者が中で何をしているか知りたい。信者を増やさないため、監視を続ける」と話した。

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