特大の作品で夏彩る…森林公園に涼やか階段アート 地元中学美術部員と共同制作「少しでも“涼”感じて」

西口改札に完成した「階段アート」と制作・取り付け作業を行った滑川中学校美術部の3年生部員=18日午後、埼玉県滑川町山田の国営武蔵丘陵森林公園

 埼玉県滑川町山田の国営武蔵丘陵森林公園の西口改札に19日、夏を彩る「階段アート」がお目見えした。地元の滑川中学校(山崎則枝校長)の美術部との共同制作で昨年に続いて2回目の試み。

 テーマは「涼」。「来園者に喜んでもらいたい。少しでも涼しく楽しく過ごしてもらいたい」との思いが込められているという。今春から部員がデザインを開始。その中から過去に同所で階段アートを制作した群馬県立女子大学文学部の奥西麻由子准教授が作品を選び、指導を受けた。

 5月下旬から約2カ月をかけて部員41人が4班に分かれて、プラスチックの段ボールパネルへの色塗りやカット加工などの作業に取り組んだ。

 完成した作品は上段(縦162センチ、横324センチ)が青空と雲、森とヒマワリ、カットスイカ、下段(縦144センチ、横324センチ)は清流に浮かぶタライと大きなスイカなどが描かれた。

 18日の休園日に合わせて、部員たちが作品の設置作業を行った。完成した階段アートを前に部員たちは「昨年より、水の流れなどが細かく、色塗りが大変だったが、うまく仕上がった。全員で力を合わせて描いたもので(訪れた人たちに)少しでも“涼”を感じてもらえれば」と話した。

 なお、階段アートは、8月31日まで展示の予定。

 問い合わせは、国営武蔵丘陵森林公園(電話0493.57.2111)へ。

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