【香港】中聯弁副主任、外務省駐在トップの劉氏を起用[政治]

中国国務院(中央政府)は23日、香港の出先機関、中央政府駐香港聯絡弁公室(中聯弁)の副主任に、中国外務省の香港出先機関である外務省駐香港特派員公署の劉光源特派員を任命した。陳冬・前副主任の後任として、5人いる副主任の筆頭になる。

劉光源氏は1986年に中国外務省に入省。駐ケニア中国大使を務めるなどアフリカ3カ国に駐在歴がある一方、駐サンフランシスコ副総領事、在米国大使館公使と2回の米国駐在経験も持つ。2014~18年には外務省内で国家安全保障問題を担当する渉外安全事務局の局長を務めた。駐ポーランド大使を務めた後、21年に外務省駐香港特派員に就任。就任時は外部勢力の香港事務への干渉を防ぐことが重要な任務だと表明していた。

官営メディアRTHKによると、中国本土の香港・マカオ関連シンクタンク、全国香港・マカオ研究会の劉兆佳顧問は劉光源氏について、比較的「戦闘力」があると指摘し、「戦う外交官」に属すると評した。

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