鎮魂、灯籠流し 富山・いたち川に600個

いたち川をゆっくりと流れる灯籠=富山市辰巳町

  ●2日連続猛暑日

 24日の富山県内は高気圧に覆われて晴れた。最高気温は富山市秋ケ島(富山空港)で36.0度を記録し、2日連続で35度以上の猛暑日となった。同市中心部34.6度、高岡市伏木34.4度など残る9観測地点でも30度以上の真夏日だった。

 富山市中心部を流れるいたち川では同日夜、灯籠流しが行われた。住民らが先祖を鎮魂する約600個の灯籠を浮かべ、周囲を幻想的な雰囲気に包んだ。

 住民らは亡くなった家族の戒名や「家内安全」などの願いを書き込み、いたち川に架かる水神橋から雪見橋まで約1キロの区間の川面に浮かべた。1945(昭和20)年8月の富山大空襲の犠牲者を慰霊するため、同市辰巳町の興国寺を中心に1995年に始まった。

 県内各消防機関によると、富山、高岡、砺波、滑川、立山の5市町で20~90代の男女10人が熱中症の疑いで搬送された。立山町の90代女性と80代男性が中等症、ほかは軽症とみられる。

© 株式会社北國新聞社