きょう25日(火)も広い範囲で晴れて、厳しい暑さが続きそうだ。東日本や西日本だけでなく、東北でも35℃以上の猛暑日になる所があるため、熱中症に警戒が必要となる。また、西日本や北海道では天気が急変するおそれがあり、激しい雨や雷雨に注意が必要だ。

続く厳しい暑さ　熱中症に警戒

　きょうも各地で早いペースで気温が上がりそうだ。特に気温が高くなりそうなのが東北や関東で、予想最高気温は一関（岩手県）、前橋、熊谷、さいたま、甲府で37℃、福島、東京、岐阜、京都などで36℃と、各地で猛暑日になることが予想される。

　その他も暑さが厳しく、山梨県、新潟県、石川県、兵庫県、和歌山県、島根県、山口県、福岡県、長崎県、熊本県、奄美地方、沖縄本島地方、八重山地方に熱中症警戒アラートが発表されている。喉が渇く前に水分補給をし、室内では適切に冷房を使うなど、熱中症に引き続き警戒が必要だ。また、連日の暑さで身体に負担がかかるため、くれぐれも体調管理に気を付けてほしい。

西日本や北海道は天気急変に注意

　きょうは広く高気圧圏内で晴れる所が多くなりそうだ。特に東北や東日本にかけては晴れる時間が長く、洗濯物はあっという間に乾きそうだ。

　一方、西日本は上空の寒気や湿った空気、気温上昇によって大気の状態が不安定になるため、天気が急変するおそれがある。特に午後は発雷確率が高く、あちらこちらでにわか雨や雷雨がありそうだ。激しく降る所もあり、土砂災害や河川の増水、低地の浸水、落雷、突風などに注意が必要となる。また、北海道も変わりやすい天気で、午後は局地的に激しい雷雨になるおそれがある。

台風5号北上中　南西諸島の海上は高波・強風に注意

　大型で非常に強い台風5号は午前3時現在、フィリピンの東を北上している。今後も北上を続け、28日(金)の午前3時には台湾海峡、その後、大陸へと進む見通し。今回の台風は日本列島を直撃することはないが、台風の北上に伴い、南西諸島の海上ではきょうから強い風が吹き、うねりを伴ったしけとなりそうだ。

　あす26日以降は海上で非常に強い風が吹き、大しけとなる所があるため、船舶や海のレジャーなどは高波に警戒し、強風に注意が必要となる。
（気象予報士・多胡安那）