フランクフルトとの契約が満了になり、フリーエージェントになった鎌田大地。
ミランへの移籍が破談になったとされており、まだ移籍先は決まっていない。
ラツィオ行きが浮上しているが、ここでもEU圏外枠が障壁になるようだ。残りは1枠で、それを鎌田やアルセン・ザカリャン(ロシア)ら補強候補が争うような状態だとか。
そうしたなか、『Bild』は鎌田の現状についてこう伝えていた。
欧州王者(2022年のEL優勝)である鎌田が突然、最も大きな売れ行きの悪い商品に。
市場価値は2700万ユーロ(42億円)と推定される鎌田。2019年以降のフランクフルトでのゴールレート(40ゴール・33アシスト)は、ルカ・ヨヴィッチ、アンドレ・シウヴァ、ランダル・コロムアニらトップストライカーより上だ。それでも、鎌田はまだ市場に残っている。
この日本人トッププレイヤーは突然、移籍市場での最大の失速者になってしまった。
トップクラブではなく無所属。フランクフルトさえも彼を引き取ろうとはしないだろう。新加入選手たちで中盤のポジションは全て埋まっているのだ。
鎌田はイングランドやイタリアを夢見ていた。代理人はあまりに長く夢を見過ぎたのかもしれない。なぜなら、彼は次から次にドアを叩いたからだ。
スターだった鎌田を残留させたがっていたフランクフルトからの(契約延長)オファーは5月に失効。彼はドルトムントからの好条件オファーを断った。1年前から誘っていたベンフィカも不十分だと思った。
ミランは興味を持って交渉したが、オーナーが変わった。突然、EU圏外選手が多くなったミランは、鎌田よりもルベン・ロフタス=チークのほうを好み、彼と契約を結んだ。
鎌田はこの夏に不運に見舞われているひとりだ。
いま、EU圏外選手である鎌田が欧州トップクラブを見出すのはますます難しくなってる。ガラタサライ行きは即座に否定されたし、彼らはウィルフリード・ザハをフリーで獲得した。
フランクフルトは観察者として鎌田の取引を追っているにすぎない。
同クラブのスポーツCEOであるマークス・クレシェは『なぜ失敗したのか驚いている。大地の決断を見守ろう』と述べている。
鎌田は「最大の売れ残り」と表現されているが、フリーエージェント選手のなかで最も市場価値(42億円)が高い選手ということ。
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フランクフルト幹部も鎌田の現状に驚きを隠せないというが、新天地選びがどうなるのか注目される。