藤島高校、即興型英語ディベートの西日本大会で初優勝 7月30日全国大会「日本一になりたい」

英語ディベート大会の西日本大会で初優勝した藤島高校国際教養部のメンバー=福井県福井市の同高

 福井県立藤島高校(福井市)の国際教養部が、オンラインで開かれた高校生対象の即興型英語ディベート「第12回新緑杯西日本大会」で初優勝した。7月30日の全国大会に向け、部長の島一織さん(2年)は「練習の成果を発揮し、日本一になりたい」と意気込んでいる。

 メンバーは2年生の島さん、奥村一輝さん、庄司吉宏さん。西日本大会は3回勝ち抜き、決勝に進み、「ソーシャルメディアに対して、警察が完全かつ制限なくアクセスできるべきか」という議題に対し、否定側に立って論戦を交わした。

 島さんは、写真やメッセージが勝手に見られる嫌悪感や、監視される精神的負担を強調。奥村さんは、全ての情報が警察に集まることによるセキュリティー上の危険性を訴えた。

 相手側はテロリストなどのネット上のやりとりを発見して、犯罪を未然に防げると主張。これに対し庄司さんは、闇バイトの勧誘などは誰でも見られるソーシャルメディアで行われているケースが多く、完全な監視でしか防げない犯罪は限定的であると反論した。

 個人でも1位を獲得した島さんは「前日の他校との練習試合で、思い込むとそれ以外の対応ができなくなるという自分の課題が分かった。客観的に議論するよう心がけた」と話す。藤島高の別チームで出場した柴田和慶さん(2年)は、論理的な主張で個人3位に輝いた。

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 西日本大会の後に島さん、奥村さん、柴田さんで挑んだ九州大主催の即興英語ディベート大会でも優勝した。30日の全国大会はオンラインで開かれる。島さんは「部内戦や卒業生の指導、大学生も出場する大会の参加などで力を付けてきた。本番では声の抑揚や目線にも気を付けたい」と意欲を燃やしている。

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