市役所に暗証番号教えた…電話受けた埼玉りそな銀、即ホットライン通報 特殊詐欺被害防ぐ 越谷署が感謝状

左から赤星誠越谷署長、埼玉りそな銀行南越谷支店の中村一良支店長、堀井美和さん(埼玉県警提供)

 特殊詐欺被害を水際で防いだとして、埼玉県警越谷署は、埼玉りそな銀行南越谷支店の中村一良支店長と職員の堀井美和さんに感謝状を贈った。

 同署などによると、6月6日正午ごろ、高齢女性が同店を訪れ「還付金の手続きに来た」などと申し出たことから、詐欺を疑った堀井さんらがホットライン通報。さらに同月22日にも別の高齢女性から「市役所から還付金の電話があったので暗証番号を教えた」などと電話を受けてホットライン通報し、いずれも被害を未然に防止した。

 中村支店長は「積極的なあいさつや声かけが功を奏した。引き続き一件でも詐欺被害を防止できるように警察と協力したい」意気込んだ。同署の赤星誠署長は「管内では特殊詐欺が多発している。各種対策を講じているが、金融機関などの水際防止が特殊詐欺被害防止の最後のとりでだ」と感謝の言葉を述べた。

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