「愛感じる」「ほっこり」 長崎県警のSNSが話題! 動物や絶景…各署がセンス競い合い

雲仙署が投稿した田園風景

 「中学校校舎内に無断で侵入したパグ(迷い犬)を建造物侵入容疑で捕まえました」「不審者発見!と思いきや、道路をゆっくり渡るカメさんでした」-。防犯や防災、交通情報などを配信する長崎県警公式交流サイト(SNS)で、各署の日常を切り取った投稿が「ほっこりする」「愛を感じる」とフォロワーから話題だ。
 県警広報相談課は、昨年2月からツイッターやインスタグラムなど五つの公式アカウントを運用している。今年1月の積雪による路面凍結時は国、県道の交通規制を発信すると一気に拡散された。同課で中心となって取り組む主任の芳屋麻里さん(38)は「警察を身近に感じてもらい、価値ある情報を届けるコンテンツに」と意気込む。
 投稿内容は基本的に各署や本部各課に一任。そのためか、言葉選びや写真などのセンスを各署が競うような傾向もあるという。早朝パトロール中の田園風景の写真に「朝日が上がる空模様が田んぼに反射し、吸い込まれるよう」と言葉を添えた雲仙署の投稿。「すてき」「かっこいい」「映えてる」とのコメントや引用が相次いだ。
 同署の投稿には「早起きして眠いと思いますが、事故を起こさないために気を引き締めた運転を」と呼びかけの文言も。カメの投稿は大浦署。「道路にはさまざまな横断者らがいる」とドライバーに注意喚起した。迷い犬の対馬南署の投稿には、愛犬への首輪装着や自治体への登録を求めている。「ただ投稿しただけで満足してはだめ」と、芳屋さんは需要がある投稿のポイントをまとめ、各署に知らせている。
 芳屋さんは「交通取り締まりの投稿で、安全運転しようと思ってくれる人が少しでも増えてほしい。ニセ電話詐欺やサイバー犯罪の手口を知らせ、巻き込まれる人を減らしたりできれば」とSNSが事故防止や犯罪抑止につながればと期待をかける。
 各アカウントは県警のホームページに掲載している。


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