梨生産、省力化技術学ぶ 農産物マーケ協が研修会

アシストスーツを身に付けて作業を体験する参加者ら=24日午後、宇都宮市内

 とちぎ農産物マーケティング協会果樹部会なし専門部研究部は24日、県農業試験場果樹園でスマート技術に関する研修会を開いた。同研究部員ら計約60人が参加し、梨の生産効率化や規模拡大のための省力化技術などについて理解を深めた。

 農業従事者の高齢化や経営規模拡大による労働者不足の解消、超省力・高品質生産の実現に向けスマート農業が推進されている中、県外の4社がスマート農業機器を紹介した。

 このうち、「アシストスーツ」は梨の剪(せん)定など腕を上げる作業の際、ばねの力を使用し腕の動きを補助する。参加者は実際に同機器を身に付けて作業したり、自走しながら梨畑の草を刈り取る「自動草刈り機」の実演を見たりした。

 同研究部の大野博康(おおのひろやす)部長は「今回の内容を踏まえ、(部員には)スマート機器を試しに自分のほ場で使ってほしい」と話した。

 スマート農業推進のため、県は現在輸出に取り組む、または今後取り組むなどの条件を満たす県内梨農家に対し、機器の購入やレンタルの費用を上限60万円、最大で半額補助している。

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