置いていかないで! プールでの「貴重品」置引被害、今年はすでに3日で3件 川越水上公園でキャンペーン

川越水上公園の来場者に啓発品を手渡す埼玉県警職員=24日午前、川越市

 夏休み期間中に増加が懸念されるプール施設での置引被害をなくそうと、県警生活安全総務課などは24日、川越水上公園(埼玉県川越市)のプール施設でキャンペーンを行った。

 同課のほか交通総務課や川越署に加え、学生中心の県警ヤング防犯ボランティアであるクリッパーズら15人が参加し、来場者に「貴重品を置いていかないで」などと記載されたステッカーが貼られた保冷剤などの啓発品を配った。

 生活安全総務課によると、新型コロナの影響で入場制限を行っていた2020年~昨年以前で、同施設での置引被害は17年が4件、18年が8件、19年(いずれも7~9月)が10件だった。今年は15~17日の3日間でプレオープンを行っており、既に3件の被害を確認。多くがプール脇のレジャーシートなどに置かれた財布やスマートフォンなどで、同課は貴重品の扱いについて、施設のロッカーや防水ケースに入れて持ち歩くことを推奨している。

 川島町から3人の子どもを連れてきた30代の女性は「夏休みに入って初めてのプール。被害に遭わないように、密閉できる食品保存袋に財布や携帯電話を入れようと思っている」と対策を語った。

 同級生4人と来たさいたま市大宮区の男子高校生(18)は「財布は荷物置き場においたまま。大丈夫だろうと思っていたが、ロッカーに預けて小銭だけ持ち歩こうと思う」と笑顔を見せた。

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