採用内定取り消し、今春卒42人 コロナ影響7人

 厚生労働省は25日、2023年春卒業の大学生や高校生の採用内定取り消しが、6月末時点で42人(25事業所)だったと発表した。このうち、新型コロナウイルス禍による倒産や経営悪化が理由の取り消しは7人。29人だった22年春卒から大幅に減った。

 最も多かった取り消し理由は「経営の悪化」で26人。「企業倒産」が1人だった。企業規模別に見ると、従業員99人以下が30人を占めた。

 採用内定が取り消された42人の内訳は高校生24人、大学生など18人。産業別では、製造業が10人で最多だった。取り消された42人のうち31人が別の企業に就職している。

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