宇都宮・佐藤市長、遺族に謝罪意向 といず訴訟確定判決受け

宇都宮市役所

 宇都宮市の認可外保育施設「といず」(廃止)で2014年、宿泊保育中の山口愛美利(やまぐちえみり)ちゃん=当時9カ月=が死亡した事件を巡り、施設を指導監督する市の賠償責任が6月28日付で確定したことを受け、佐藤栄一(さとうえいいち)市長は25日の定例記者会見で遺族に謝罪する意向を表明した。

 佐藤市長は「事件を未然に防げなかったことを大変重く受け止めている。早期に謝罪と再発防止に向けた決意をお伝えしたい」と述べた。

 市は再発防止に向け、外部有識者による検証委員会を開く方針だが、遺族は委員の人選などに異議を唱えている。佐藤市長は「検証委については調整中。遺族の意向をなるべくくみ取る形にしたい」と話した。

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