BMW、日本で燃料電池車実験 システムの一部、トヨタが供給

BMWの燃料電池車「iX5 ハイドロジェン」=25日、東京都江東区

 ドイツ自動車大手BMWは25日、水素で走る燃料電池車(FCV)の実証実験を日本で始めたと発表した。電気自動車(EV)だけでなく多様な技術で自動車の脱炭素化を目指す。実験車両の燃料電池システムの一部は、技術協力するトヨタ自動車から供給を受けた。

 実証実験で使うのは、3分程度の水素充填で約500キロ走行できる車両「iX5 ハイドロジェン」。北海道、仙台、神戸、福岡などの公道を年末まで走行する予定。自治体や大学と連携し、得られた知見を製品開発に生かす。

 FCVは普及ではEVに先行されるが、EVに比べてエネルギーの補給時間が短いなどの利点があり、一部のメーカーが開発を進めている。

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