スーパーGT第4戦富士では2回のピットイン義務がスタート後から5周回目からに変更へ

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは7月25日付けで、8月5〜6日に静岡県の富士スピードウェイで開催される第4戦『FUJI GT 450km RACE』について、450kmというレース距離にともなう項目をブルテンNo.037-Sとして発表した。このなかでGT500クラス、GT300クラスともピットイン義務回数の項目内で、ピットイン義務をこなさなければならないタイミングが、これまでの決勝レーススタート後から5周回目終了後に改められた。

 近年スーパーGTで多く採用されている450kmレースでは、レース距離を鑑みタイヤ持ち込み本数、第3ドライバーの起用、第3ドライバーに対する得点などの規定が設けられ、レース前にブルテンとして示されていた。

 このブルテンの中でこれまでも示されていたのがピットイン義務回数で、GT500、GT300とも決勝レース中給油をともなうピットインを2回行うことが義務づけられていた。ただ、これまでは『決勝レーススタート後(フォーメーションラップを終了し、スタートラインを通過した後)、最低2回の給油が義務付けられる』とされていたものが、7月25日付けで発表されたブルテンNo.037-Sでは、この項目に変更が加えられた。第3戦鈴鹿までの内容と、第4戦富士の内容は下記のとおりだ。

<第3戦鈴鹿>
4. ピットインの義務回数(GT500クラス/GT300クラス)
決勝レーススタート後(フォーメーションラップを終了し、スタートラインを通過した後)、最低2回の給油が義務付けられる。また付則-3セーフティーカー運用規定 16.1)での給油作業は認められるが、義務付けられた給油の回数には含まれない。

≪第4戦富士≫
4. ピットインの義務回数(GT500クラス/GT300クラス)
決勝レース中、給油を伴うピットインを2回行う事が義務付けられる。
ピットインの義務は、先頭車両が5周回目の第1SCラインに到達した時点から先頭車両が最終周回に入る前までに完了しなければならない。
(5周回目とは、4周終了後5周目に入った周回を指す。)またSC中のピットインについてはブルテン 035-S(付則-3セーフティーカー運用規定) 16.2)の給油作業は認められるが、義務付けられた給油を伴うピットインの回数には含まれない。

 つまり、これまでGT300クラスでしばしば見られていたような、スタート後1周を終えた後にすぐにピットインし、義務回数をこなす作戦は、最低でも5周回目終了後でなければできなくなったということになる。GT300を中心に、戦略に変化が生じるかもしれない。

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