ヴァンフォーレ甲府、キャプテン須貝英大がまさかの鹿島移籍…佐久間悟社長のコメントが胸を打つ 「誠に遺憾ながら…」

J2のヴァンフォーレ甲府は25日、DF須貝英大がJ1の鹿島アントラーズへ完全移籍することを発表した。

須貝は1998年10月27日生まれの24歳。浜松開誠館高校から進学した明治大学で主力として活躍し、2021年に地元山梨県の甲府でプロ入りした。

2年目からチームの主力となり、悲願のクラブ初タイトルとなる天皇杯優勝にも大きく貢献。3年目の今季はキャプテンを務めていた。

以下は移籍が決まった須貝のコメント。

いつも多大なるご支援、ご声援ありがとうございます。

この度、鹿島アントラーズに移籍することを決断しました。

シーズン途中にチームを離れることには、様々な意見があることも理解しています。

甲府への思い、感謝の気持ちがある中でしっかりと考えました。

サッカー人生でいつチャンスがあるか分からない中で、鹿島アントラーズからお話を頂き、自分自身挑戦したいと強く思い、この決断をしました。

プロサッカー人生を地元ヴァンフォーレ甲府でスタートできたこと、たくさんの経験ができたこと、サポーターの温かさ、一体感を感じ、素晴らしいチームでプレーすることができて本当に幸せでした。

新しいステージで必ず活躍し、山梨県、そしてヴァンフォーレ甲府の名を広め、少しでも恩返しできるように頑張ります。

甲府のJ1昇格、天皇杯優勝、ACLへの新たな挑戦を心より応援しています。

約2年半本当にありがとうございました。

鹿島はこの夏、DF常本佳吾がスイスのセルヴェッテへ移籍。その穴を埋めるべく須貝に白羽の矢を立てた格好だ。

しかし、現在J2の4位で昇格争いの渦中にあり、また天皇杯王者として9月から初のACLにも参戦する甲府にとっては、痛すぎる戦力流出となる。

しかも移籍先は、昨年は天皇杯の準決勝、今年は同じく3回戦で対戦し、いずれも勝利した鹿島…。

移籍のリリースに併記された、甲府の佐久間悟代表取締役社長のコメントにも“想い”が滲んでいた。

ヴァンフォーレ甲府ファミリーの皆様方には、日頃よりクラブ運営に対しまして多大なるご支援とご協力並びにご声援を賜り、厚く御礼を申し上げます。

また、今シーズンは、クラブスローガンに「疾風怒濤」を掲げ、一戦必勝に拘って力戦奮闘しているところであります。特に、ファン・サポーターの皆様方には、ホーム・アウェーを問わず、昨シーズンを上回る人数と熱量でスタジアム内における一体感の醸成を図り、チームを後押し頂いておりますことに心から感謝申し上げます。

その様な中、この度はクラブを代表して、またチーム統括責任者として、ヴァンフォーレ甲府に関わる皆様方に対して、誠に残念なお知らせをしなければならず断腸の思いであると言わざるを得ませんが、今回の移籍は、天皇杯の時期を同じくして浮上してきたものであり、チームとクラブ関係者にとっては正しく晴天の霹靂でもありました。

現在チームは、J1昇格を目標とするリーグ戦、連覇を夢見る天皇杯、そして壮大なる挑戦となるACLに備え、活動を続けておりますが、昨シーズンに続き主将で且つ中心選手の途中離脱は絶対に避けたいとの思いからクラブとしても慰留に努めましたが、誠に遺憾ながら今回の結果を受け入れなければならず、皆様方の思いを繋ぎ止めることが出来なかったことに対し、クラブを代表して心からお詫びを申し上げなければなりません。

また、今シーズンはACLに出場する為に、株式会社はくばく様からご支援を頂きましてユニフォームを販売致し、皆様方からも多数のご注文を頂き完売となりましたが、この度の移籍によって須貝英大選手のネーム&ナンバーでご注文頂きました皆様方には多大なるご迷惑をおかけすることになりましたことを大変申し訳なく思っております。

しかし、この度の移籍は、「新たなサッカー人生の一歩を踏み出すことへの勇気」にエールを送って頂き、同時にクラブには、これまで同様又はそれ以上の愛情を注いで頂き、ヴァンフォーレファミリーの皆様方には引き続き今後のチームに大いなる活力をお与え下さえれば幸いです。

なお、クラブは現在、ACLユニフォームの購入者で須貝のネーム&ナンバーを注文していた方への対応を行っている。

フォームからの申請は8月3日(木)17:59まで。

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期間中に希望がない場合、自動的にネーム&ナンバーは「12 SUPPORTER」へ変更されるとのことなので、該当する方は必ず確認を。

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