「保育士らの人権意識の欠如が原因」保育園児虐待事件で運営法人が最終報告書=静岡・裾野市

静岡県裾野市のさくら保育園で発覚した園児虐待事件で、園を運営する社会福祉法人が7月25日、最終報告書を市に提出し、保育士らの人権意識が欠如していたことなどを原因に挙げました。

25日、最終報告書を提出したのは「さくら保育園」を運営する社会福祉法人「桜愛会」の理事長らです。さくら保育園をめぐっては1歳児クラスを担当していた元保育士3人が、園児に身体的・心理的虐待を含む不適切な保育をしていたとして、県と市は2022年12月から特別監査を実施。23年2月、「桜愛会」に対して改善勧告を出していました。

25日は市の担当者に、第三者調査委員会が作成した調査報告書と桜愛会がまとめた改善報告書が提出されました。県にはこれらの報告書を郵送したということです。第三者委員会の調査報告書は、保育士らの人権意識が欠如していたことなどを不適切保育の原因に挙げました。

<社会福祉法人 桜愛会 高村謙二理事長>

「再び許されるのであれば、地域から信用され、保護者の皆さまからも信用を取り戻して、地域の児童福祉のための一助になれるような、そういった社会福祉法人としてさくら保育園として、復活と再生をしていきたいと思っている」

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