血中濃度調査、全国規模に拡大へ 有機フッ素化合物で環境省方針

 発がん性などが指摘される有機フッ素化合物「PFAS」を巡り、環境省が、現在は毎年3カ所で試験的に実施している血中濃度調査を全国規模に拡大する方針であることが25日、分かった。化学物質に関する有識者検討会の議論を踏まえ、サンプルの採取方法や全都道府県で集めるかどうかなどを決める。全国規模の調査開始は2025年度以降の見通し。

 25日にはPFASに関する別の専門家会議が開かれ、今後の対策を巡り「国民の暴露量を把握するため、調査規模の拡大や自治体との連携など本調査の実施に向けた検討を進める必要がある」との見解を示した。

 PFASは国内各地の河川などで検出されている。

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