ユナイテッドと短期契約のエバンスは新天地行きが濃厚…テン・ハグ監督が示唆

[写真:Getty Images]

マンチェスター・ユナイテッドと短期契約を結んだ北アイルランド代表DFジョニー・エバンス(35)だが、現状では新天地へ向かう可能性が高いようだ。イギリス『ミラー』が伝えている。

レスター・シティとの契約が6月限りで満了し、以降はフリーとなっていたエバンス。この間に古巣ユナイテッドのU-21チームに混じって練習をこなしていると、エリク・テン・ハグ監督に好印象を与え、7月31日までの短期契約を締結。

エバンスとしては次の所属先が決まるまでに実戦を含めたコンディションの維持に努められ、ユナイテッドとしては一部代表選手の合流の遅れによる人員不足解消に加え、経験豊富なベテランDFが若手の良き手本として振る舞ってくれることで、“ウィンウィン”の関係となっている。

一部ではプレシーズンのパフォーマンス次第で、今シーズン終了までの1年契約を締結する可能性も伝えられるが、現時点でテン・ハグ監督の頭にそういった考えはないようだ。

19日に行われたリヨンとのプレシーズンマッチでは後半頭から途中出場し、1-0の勝利に貢献していたエバンス。それだけに、26日にヒューストンで行われるレアル・マドリー戦に主力と共に起用することも考えられたが、オランダ人指揮官はベテランDFが当初の予定通り、U-21チームと共に25日にサンディエゴで行われるレクサム戦に出場することを明言している。

「あなた(記者)が言ったように、彼(エバンス)は若い選手にとってだけでなく、人数的な意味でも我々を助けてくれたと思う」

「代表選手全員が集まっていたわけではなく、選手たちの負担を管理しなければならなかったため、その点において彼は本当に我々の助けとなってくれた」

「ジョニーは健康でいたいし、まだキャリアを続けていきたい。先週のリヨン戦ではとても良いプレーをしていたし、若い選手たちを指導する姿も見受けられた。私が思うに、彼は若い選手たちをより高いレベルに押し上げていたし、それは本当にありがたいことだ」

「だから、彼を連れてくることができて嬉しいよ。彼は明日の試合(レクサム戦)に出場する。彼がそれを望んでいることを嬉しく思うし、我々も彼を手助けすることができると思う」

なお、ユナイテッドは過去にクラブOBである元アイルランド代表MFポール・マクシェイン、直近では元イングランド代表MFトム・ハドルストーンを選手兼コーチとしてU-21チームで働く機会を提供。

エバンスの意向次第では同じ役割を提供する考えを持っていたようだが、前述のテン・ハグ監督のコメントを聞く限り、エバンスは未だトップレベルでのキャリア継続を希望している模様だ。

現状では古巣との束の間の共闘を終えた後は新天地を求める可能性が高いが、テン・ハグ監督を含め指導者の適性を見いだしたユナイテッドは、現役引退後に指導者としての帰還を求めることになりそうだ。

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