「移籍期間は5〜6週間ある」多くの噂があるバイエルン、トゥヘル監督は焦らずチーム作りに没頭「今いる選手で高めていく」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が、マンチェスター・シティ戦を前に記者会見に臨んだ。

2022-23シーズンは、ブンデスリーガで見事に優勝果たしたバイエルン。シーズン途中に監督交代があった中で、しっかりとタイトルを獲得した。

2008年以来に来日して以来、15年ぶりの来日となった中、26日には、「Audi Football Summit」として2022-23シーズンにトレブル(3冠)を達成したシティと対戦する。

来日直後にそのまま登場したトゥヘル監督。記者からは今夏獲得した韓国代表DFキム・ミンジェについて問われ、期待を寄せていることを明かした。

「彼はステップ・バイ・ステップでキャリアを積んできている。キャリアを積むに従い、どんどん新しいレベルに到達している」

「リュカ・エルナンデスによく似ている。彼の代わりとしてどのような選手が欲しいかというときに、キム・ミンジェになるのではないかと思った」

「彼は今後自分で冒険に立ち向かうと決めて、バイエルンに入ることを決めた。今後彼の成長に貢献できることを願っているし、セリエAやチャンピオンズリーグでの活躍を基盤にして、今後も育ってほしい」

「今の時点でディフェンダーとして非常に信頼のおける、頼りになる選手だ。これからも、このバイエルンとの旅路でよく成長してほしいし、馴染んでほしい」

パリ・サンジェルマン(PSG)へと完全移籍したリュカと比較したトゥヘル監督。大きな期待を寄せているが、明日のシティ戦については「まだ、我々のチームでプレーするのは早い。恐らくプレーしないだろう」と、出番はない可能性があるとした。

今夏は選手の入れ替えも起きているバイエルン。一方で、イングランド代表FWハリー・ケインやDFカイル・ウォーカーなどの獲得の噂が浮上。ただ、トゥヘル監督は移籍に関しては焦らず、今いる選手たちでのチーム作りにフォーカスしていくとした。

「照準を合わせなければいけないのは、今いる選手でプッシュして高めていくということだ。現在契約があってプレーする選手たち、今後どのような契約をするのかは、まだ分からない。その中で、自分たちの限界を超えていく必要がある」

また、選手の移籍についても「移籍期間は5〜6週間あるので、最終的にどうなるのかは分からない。今私がすべきことは、目の前の状況に対応し、しっかりとプレーをしていくということだ」と語り、今いる選手たちで良いチームを作ることが仕事だと語った。

その中で、1月にレンタル移籍で加入し、対戦するシティへと復帰したポルトガル代表DFジョアン・カンセロについても言及。「選手として何かが理由があって戻したわけではない。カンセロは素晴らしい選手だ」と語り、「大きいのは、デビッド(アルフォンソ・デイビス)がケガから戻ってきたこと、それからラファエル・ゲレイロも獲得した。ポジションの問題、財政的な理由がある」と、レンタルバックした理由を明かしつつ、「ただ、カンセロが我々と共に過ごした半年間、素晴らしい選手だった」と、高い評価をしていたことを語った。

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