<レスリング>【7.27~30インターハイ・展望】3年連続の決勝対決か、星野レイ(東京・日体大桜華)-北出桃子(愛知・至学館)…個人戦・女子

 

 2023年インターハイ・レスリング競技は7月27日(木)~30日(日)に北海道・札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われる。

 大会の中盤に行われる個人戦・女子の見どころを探った。《大会要項》


個人戦・女子スケジュール

7月28日(金)10:00~ 1回戦~準決勝
   29日(土)10:00~ 決勝(個人戦男子が10:00開始、女子決勝時間は未発表)


個人戦・女子/展望

個人戦・女子 47・50kg 53・57kg 62・68kg 74kg

 【47kg級】

 4月のジュニアクイーンズカップU17-46kg級優勝の升田夏実(京都・海洋高)と同U20-50kg級3位の鈴木彩音(秋田・秋田南)が、やや抜けているか。

 同U17-43kg級優勝の江坂萌那(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)は、2月の「クリッパン女子国際大会」(スウェーデン)U17優勝の成績。U17アジア選手権43kg級3位の吉田七名海(三重・久居)らが優勝争いに加わってくるか。

▲ジュニアクイーンズカップに続く優勝を目指す升田夏実(京都・海洋高)=撮影・矢吹建夫


 【50kg級】

 昨年2位の小川凜佳(岐阜・中京)と3位の坂根海琉子(京都・丹後緑風)が優勝を争うか。昨年は、2人は別ブロックで対戦はなし。今年4月のジュニアクイーンズカップは、小川がU17-49kg級で優勝し、坂根がU20-50kg級で優勝。お互いに勝ち上がれば決勝で対戦する。

 6月のU17アジア選手権49kg級3位の関戸香梨奈(東京・自由ヶ丘学園)が、男女共学になった同校から初のインターハイ・チャンピオンに輝けるか。


 【53kg級】

 昨年のU17世界選手権2位で、今年4月のジュニアクイーンズカップU17-53kg級優勝の尾西桜(埼玉・埼玉栄)が初のインターハイ・チャンピオンを目指す。同じブロックにいるU17世界選手権49kg級2位の竹内美保子(神奈川・日大藤沢)は、今年4月のジュニアクイーンズカップU20-53kg級で3位と力をつけている。準決勝で両者の対決となるか。

 反対ブロックでは、ジュニアクイーンズカップU17-53kg級2位の木宮静香(兵庫・芦屋学園)、U20アジア選手権53kg級3位のビャンバスレン・ハリウン(愛知・至学館高)が、勝ち上がれば2回戦で激突。勝って決勝進出を実現するのは、どちらか。

▲ジュニアクイーンズカップに続く優勝を目指す尾西桜(埼玉・埼玉栄高)=撮影・矢吹建夫


 【57kg級】

 昨年のU17世界選手権57kg級優勝の内田颯夏(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)が優勝候補の最右翼か。4月のジュニアクイーンズカップU17ー53kg級でも4試合を無失点のテクニカルフォールで勝ち上がっている。昨年は海外遠征直後の試合で本領を発揮できなかっただけに、今年は万全の体調で挑みたいところ。

 ジュニアクイーンズカップ決勝で内田に敗れた松本千奈都(兵庫・芦屋学園)がリベンジに挑む。U17アジア選手権3位の経験を生かしたい。

▲昨年のU17世界選手権を制した内田颯夏(東京・帝京/JOCエリートアカデミー)=UWWサイトより


 【62kg級】

 昨年2位で今年のジュニアクイーンズカップU17-61kg級を制した小野こなみ(東京・日体大桜華)が一歩抜けている状況か。ジュニアクイーンズカップU20-59kg級2位の藤本夏妃(千葉・日体大柏)が、どう挑むか。

 昨年の中学二冠チャンピオンの野口紗英(北海道・帯広北)、ジュニアクイーンズカップU17-61kg級3位の小柴ゆり(佐賀・鳥栖工)の1年生が栄冠を勝ち取るか。


 【68k級】

 一昨年、昨年と決勝が同じ顔合わせだった。2021年の勝者が北出桃子(愛知・至学館高)、昨年の勝者が星野レイ(東京・日体大桜華)。最終学年での対戦はどうか。ともに昨年12月の全日本選手権という大舞台を経験。今年4月のジュニアクイーンズカップは、北出がU20-65kg級で、星野がU20-68kg級で優勝と結果を出している。

 北出のブロックは同U17-65kg級優勝の吉田千沙都(三重・白山)が、星野のブロックはU17アジア選手権2位の岩崎美優(東京・日体大桜華)が敵か。準決勝で星野と岩崎の同門対決もありうる。

▲3年連続決勝での対戦となるか、星野レイ(青=東京・日体大桜華)と北出桃子(愛知・至学館)=昨年の決勝


 【74kg級】

 4月のジュニアクイーンズカップU20-72kg級2位の小原春佳(茨城・鹿島学園)に、同U17-73kg級優勝の内山陽誇(福島・ふたば未来学園高)、同U17-69kg級優勝の坂井愛(岐阜・岐阜工高)、同2位の伊藤愛里(愛知・至学館高)が挑む。だれが勝ち抜くか。

 

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