中国の2023年1~6月の「新エネルギー車(NEV)」生産台数は、上海市が前年同期比65.7%増の61万1,500台と都市別で首位となった。22年に首位の座を明け渡した陝西省を抑え、トップに返り咲いた。
第一財経日報(電子版)によると、陝西省の1~6月のNEV生産台数は46%増の43万台だった。
上海市には米テスラや上海汽車集団、上海蔚来汽車(NIO)などが工場を置き、2,000社を超える部品サプライヤーが進出している。21年の上海市の生産台数は63万2,000台と、陝西省西安市の26万9,000台を大幅に上回っていた。
ただ、22年は新型コロナウイルス流行を受けたロックダウンなどで自動車生産が大幅に減少。年間生産台数は98万8,600台となり、西安市(101万5,200台)に抜かれていた。
西安市には比亜迪(BYD)が工場を設けており、今年9月には3期拡張工事を完了する見通し。ただ部品サプライヤーは126社にとどまり、コア部品の多くを市外から調達している。
西安市はNEV産業の振興に力を入れている。3月にはNEVメーカーに対して生産台数に応じて最大で1,000万元(約1億9,800万円)の奨励金を支給する施策を発表した。