【タイ】マリメッコ、カフェで日用雑貨の認知度向上[商業]

タナチラ・グループのタナポンCEO(中央)は「マリメッコ・カフェ」を通してマリメッコブランドの日用雑貨の認知度を向上させる方針を明かした=24日、タイ・バンコク(NNA撮影)

宝飾品や服飾雑貨・インテリアの高級ブランド品を輸入販売するタイのタナチラ・グループは24日、「マリメッコ」の日用雑貨の認知度を向上させる方針を明かした。同社が経営する「マリメッコ・カフェ」で、フィンランドのライフスタイルブランドであるマリメッコ製品の食器やインテリアを使用し、雑貨の売り上げを伸ばす計画。

マリメッコ・タイランドは現在、国内に13店舗の小売店を構える。同ブランドの売り上げの49%は衣料品が占め、かばん・装飾品が30%、日用雑貨などのホームコレクションが20%と続く。同社のタナポン最高経営責任者(CEO)は、フィンランドや日本では主力であるホームコレクションの売り上げが少なく、消費者にアパレルメーカーだと誤って認知されている可能性があると指摘した。

マリメッコ・カフェは常設店とポップアップの2店舗を営業する。昨年6月にバンコクの高級商業施設「セントラル・エンバシー」に開店したポップアップ・カフェを来年、常設店にするという。カフェ内は同ブランドの日用雑貨製品で彩られており、若い女性層を中心にインターネットでの口コミで市場を広げる戦略だ。同氏は「6日にオープンした常設店が好調で、小売店の売り上げが伸びている」と続けた。

マリメッコ・タイランドは今年で創立8周年。販売店舗数はアジアでは日本に次ぐ2位。同社によると、今後タイ北部チェンマイ県の商業施設「セントラル・フェスティバル・チェンマイ」に、60平方メートルの小型小売店をオープンする予定。また、東南アジアでも5年契約で小売店を開設する許可を得ており、第4四半期(10~12月)にオープンする予定だという。

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