米FRB、利上げ再開か 26日発表、物価高抑制で

米連邦準備制度理事会(FRB)の本部=ワシントン

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は25日、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開始した。2日間で、26日に決定内容を発表する。FRB高官は物価高を抑えるために政策金利を引き上げるべきだとの考えを表明しており、金融市場では2会合ぶりに0.25%の利上げを再開することが有力視されている。

 米国では3月以降に中堅銀行3行が経営破綻し、6月の前回会合では影響を見極めるなどとして11会合ぶりに政策金利を据え置いた。FRBのウォラー理事は今月13日の講演で銀行破綻の経済への影響は大きくないと指摘し、年内に0.25%の利上げをさらに2回実施すると予想して「うち最初の利上げを7月の会合で実施しない理由は見当たらない」と述べた。

 6月の消費者物価指数(CPI)はエネルギーと食品を除いたコア指数が前年同月より4.8%上昇し、FRBは高止まりを懸念している。

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