鳩山元首相が世界競争力で過去最低35位の日本を危惧 「未来はない」「軍事費ではなく教育に予算を」

鳩山由紀夫元首相が25日、自身のツイッターを更新。スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表した2023年版「世界競争力ランキング」で、日本が過去最低となる35位だったことを受け、軍事費ではなく教育に予算を回すなどの対策をしなければ「日本の未来はない」と危惧した。

鳩山氏は「スイスの国際経営開発研の世界競争力ランキングで日本は過去最低の35位となった」と切り出し、「アジアでも4位シンガポール、6位台湾、7位香港、21位中国、27位マレーシア、28位韓国、30位タイ、34位インドネシアの後塵を拝している」と指摘した。

その上で、同氏は「軍事でなく教育に予算を回すなど政治を根本から治療せねば日本の未来はない」と提言した。

IMDは世界の主要64か国と地域を対象に、経済実績、政府の効率性、ビジネスの効率性、インフラの4項目で評価した結果を6月に発表した。「ビジネスの効率性」を除く3項目が前年より順位を落とした。日本は前年より順位を1つ下げ、過去最低を更新した。

同ランキングは1989年から始まり、当時、バブル景気に沸いていた日本は同年から4年間連続で「世界競争力」が世界首位となっていたが、数字の上でいえば、近年は凋落が進んでいる。その結果について危機感示す鳩山氏に対し、「安全保障を無視すれば、教育どころじゃありません」「(順位より)大切な事は自分が幸せかどうか」といった指摘も続いた。

(よろず~ニュース編集部)

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