全国高校野球選手権大分大会 決勝プレビュー 大分商業の監督、主将、キープレーヤーにインタビュー 【大分県】

全国高校野球選手権大分大会は 24 日、別大興産スタジアムで準決勝が行われた。26 日 の決勝は明豊と大分商業の顔合わせとなった。

春夏連続の甲子園出場を目指す大分商業。準決勝では攻守ともに堅実なプレーで得点を重ね、大分を3-0で下した。先発の児玉迅(3年)は6回1死一、二塁で飯田凜琥(3年)に託したが、許した安打は4本のみ。その直後2死満塁となり、この試合最大のピンチを迎えたが、内野陣の堅い守備で得点を許さなかった。

大一番に向けて両校の監督、主将、キープレーヤーに話を聞いた。

◆決勝までの成績

準決勝 3-0大分

準々決勝 4-1柳ケ浦

3回戦 14-4大分上野丘(6回コールド)

2回戦 8-1杵築(7回コールド)

那賀誠監督

(準決勝の大分は)我慢比べの試合になると思っていたが、要所で選手たちが実にいいプレーをしてくれた。特にキャッチャーの二宮力丸(3年)の活躍のおかげだ。盗塁を刺し、ピッチャーの手助けができた。配球の組み立てでも、ストライクをどう稼ぐかをよく分かっている。二宮は本当に成長した。キャッチャーによってピッチャーの力も引き出せる。飯田もよかった。6回2死満塁のピンチもよく抑えた。

(決勝に向けて)「再び甲子園の土を踏むんだ!」という執念を持って、しつこく食らいついていきたい。ここまで来たら技術より執念になる。(決勝の展開は)うちのピッチャーと向こうの打線との戦いになる。接戦に持ち込めればうちのペースになると思っている。踏みつけられても何回でも起き上がって勝利をつかみたい。

キャプテン 大道蓮(3年)

(準決勝の大分は)投手力があるのでロースコアになることは分かっていた。初回で先制点を取り、自分たちの流れを作って戦うことができた。1点ずつ刻むように得点できた。守備もミスなく守ることができた。今日の勝因は、流れを渡さなかったことと、ピッチャーが粘ってくれたこと。感謝している。

(決勝戦の明豊は)中山君、森山君といったいいピッチャーがいる。打撃戦になるので打ち負けないようにしたい。そのために140キロにマシンを設定して練習してきた。先制点を取って流れを作り、守備も自信を持って臨みたい。目標は甲子園で勝つこと。春、甲子園には出たがまだ勝っていない。もう一度甲子園に行くという思いは、大分大会のどのチームよりも強い。甲子園まであと一勝。しっかり勝って甲子園につなげたい。

ピッチャー 児玉迅(3年)

(先発マウンドに立った準決勝を振り返って)緊張した。初回をゼロに抑え、その後も抑えることができたのは良かった。ただ。5回に入って集中力が切れたわけではないが、ボールが抜けた。暑さでの疲れからか、下半身が使えず、着地のときに踏ん張れなかった。そこでランナーを出して、ピンチの場面で(継投した)飯田に任せたのはエースとして責任を果たせなかった。

(決勝の相手が明豊となったが)昨年の秋の九州地区予選の決勝で投げて負けた相手。1番から9番まで切れ目なく、投手を含めて打ってくるチーム。力むと球質が悪くなるので、打たせて取る気持ちで投げたい。キレのあるストレートが自分の持ち味なので、長所を生かしたピッチングをしたい。明豊を倒さない限り、夏の甲子園はないと思ってここまできた。春夏連続の甲子園出場のために絶対勝つ。

(阿部美里)

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