全国高校野球茨城大会 土浦日大、5年ぶり甲子園 霞ケ浦に九回逆転

霞ケ浦―土浦日大 5年ぶり5度目の優勝を果たし夏の甲子園出場を決め、喜ぶ土浦日大の選手たち=ノーブルホーム水戸

第105回全国高校野球選手権記念茨城大会は26日、水戸市見川町のノーブルホーム水戸で決勝が行われ、土浦日大が5-3で霞ケ浦に逆転勝ちし、5年ぶり5度目の夏の甲子園出場を決めた。

土浦日大は0-3で迎えた九回、先頭から連打で1死二、三塁とすると、中本佳吾(2年)の中前2点適時打で1点差に迫った。香取蒼太(3年)の左翼線を破る適時打で同点とすると、なおも2死一、二塁から松田陽斗(同)の右前適時打で勝ち越し。その後も打線がつながり、一挙5得点で試合を決めた。

霞ケ浦はエースの木村優人(3年)が八回まで無失点に抑えたが、最終回に捕まった。打線は四回以降1安打に抑えられ、追加点を奪えなかった。

土浦日大の小菅勲監督(56)は「あっという間に選手がつないでつないで、感動しかない。甲子園で成果を発揮できるか楽しみ。一戦必勝で戦いたい」と喜んだ。塚原歩生真(ふうま)主将(3年)は「諦めない姿勢とチームの結束力が出た。しっかり調整して甲子園で全力でプレーする姿を見せたい」と力強く語った。

全国選手権記念大会は8月6日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。土浦日大の対戦相手は3日の抽選会で決定する。

◇ノーブルホーム水戸
▽決勝
土浦日大 000000005|5
霞ケ浦  003000000|3

(土)藤本、伊藤彩-飯田
(霞)木村-安藤

▽二塁打 香取、太刀川、飯田(土)羽成朔(霞)
▽試合時間 2時間38分
▽審判 神保、塚田、稲田、竹林、松金、大津

■土浦日大、甲子園までの道のり
▽2回戦 ○8-1 水海道一(8回コールド)
▽3回戦 ○18-0 勝田(5回コールド)
▽4回戦 ○7-0 境(8回コールド)
▽準々決勝○4-1 東洋大牛久
▽準決勝 ○6-2 常磐大高
▽決勝  ○5-3 霞ケ浦

★土浦日大
1963年に日本大学の準付属高校として土浦高等学校が設立され、翌64年に土浦日本大学高等学校と改称。開校以来男女併学だったが、87年に男女共学化した。野球部は64年に創部し、現在部員は84人。甲子園はこれまで春夏通算6度出場し、最高成績は春夏とも2回戦進出。野球部以外ではバスケットボール部、バレーボール部、柔道部などが全国大会の常連。土浦市小松ケ丘町4の46。伊藤哲弥校長。

霞ケ浦―土浦日大 力投する土浦日大のエース藤本=ノーブルホーム水戸

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