オサスナに朗報! カンファレンスリーグ出場が正式に許可

[写真:Getty Images]

オサスナのカンファレンスリーグ(ECL)出場が正式に認められた。

オサスナは25日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が欧州サッカー連盟(UEFA)による同クラブのECL出場権剥奪を撤回する決定を下したことを報告した。

昨シーズンのラ・リーガを7位でフィニッシュし、コパ・デル・レイでも準優勝と、チームとして躍進したオサスナ。2023-24シーズンのECL出場権を確保することに成功し、ヨーロッパの舞台に戻ってきた。

しかし、UEFAの大会に出場するためには資格手続きをパスしなければならず、その際に2013-14シーズンにミゲル・アルチャンコ前会長を含む前理事会メンバーによる八百長問題が懸念事項となっていた。

これは降格に瀕していたオサスナが、残留を掴むためにクラブ幹部主導で相手の選手数名に八百長を持ちかけていた。実際に2試合が操作され、ナバーラ地方裁判所は、主犯格に禁錮8年8カ月を言い渡すなど、処分を下していた。

UEFAの出場資格手続きの規定の中には、「UEFA規約第50条3項の発効。すなわち、2007年4月27日以降、国内・国際レベルでの試合の組織化、結果に影響を与えることを目的とした活動に、直接的・間接的に関与しておらず、UEFA事務局に書面で確認する」という項目がある。

そして、UEFA管理・倫理・規律委員会の検査官が、今回オサスナ側に通知した報告書では「オサスナは2023-24シーズンのUEFAカンファレンスリーグに参加する資格がない」との見解が示された。

オサスナはこの決定を受け、反対声明を発表。現在の理事会は過去に前理事会を訴え、目的が不明瞭でクラブから資金を流用した者たちを追及し、自浄効果を示したとの見解を示した。さらに、控訴委員会に上訴し、権利を守るために最後まで法的に戦うと、異議申し立てを行っていた。

その後、この異議申し立てはUEFAに棄却され、オサスナはすぐさまCASへの上訴を決断。そして、25日に行われたCASの前述の裁定に加え、UEFA側もオサスナが新たに掲示した証拠や証言を受け入れ、現クラブが旧経営陣の被害者であると判断し、オサスナの出場を許可することになった。

なお、晴れてECL出場が認められたオサスナだが、UEFAは今回とは別件の問題で懲戒手続きを開始したことを発表。

「UEFAの倫理規律検査官による別の調査を受けて、オサスナによるパンプローナの通常州裁判所への申し立てを考慮し、UEFAによってオサスナに対する別の懲戒手続きが開始された。この件に関する決定はやがて下され、発表されるだろう」

今回の懲戒手続きの内容は不明だが、出場権に関わるような重大な問題ではないという。

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