まつりの「主役」出番待つ 山形・花笠作り

山形花笠まつり本番に向け、花笠の仕上げ作業が進む=山形市・尚美堂

 山形市の夏を彩る山形花笠まつり(8月5~7日)の開幕が迫る中、まつりで使用する花笠作りが同市内で進められている。

 花笠は昨夏に刈り取ったスゲを使用する。笠の本体は農閑期の伝統的な手仕事として飯豊町中津川地区で編まれた後、土産物の卸と販売をしている尚美堂(山形市)で、裏側にひもを付けて仕上げている。

 花笠は直径7~48センチとさまざま。「紅花」がモチーフの花は、布などを裁断して作り、大きさに合わせてバランスよく一つ一つ手作業で飾り付ける。従業員は「多くの工程を経て手間暇かけて作っている。いかに美しく見せるかを大切にしている」と話す。

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