スヌープ・ドッグ、ハリウッドのストライキと連帯するためにハリウッド・ボウル公演をキャンセル

スヌープ・ドッグの記念すべきデビュー・アルバム『ドギースタイル』が約4か月後に30周年を迎えるが、すでに発表されているハリウッド・ボウル公演で今作の記念日を祝うことはなさそうだ。

現地時間2023年7月25日、彼は自身のSNSに【30thアニバーサリー・ドギースタイル】公演の状況について声明を発表した。「ストライキが続いており、いつ終わるかわからないため、ハリウッド・ボウル公演をキャンセルせざるを得ないことを残念に思います」と綴った。

さらに、スヌープは「我々はこの困難な時期にWGA(全米脚本家組合)とSAG-AFTRA(映画俳優組合-米国テレビ・ラジオアーティスト組合)のすべてのブラザーズとシスターズと連帯し続け、AMPTP(全米映画テレビ製作者同盟)が現実的な提案と共に交渉のテーブルに戻り、我々全員が仕事に戻れることを希望し続けます」と続けた。6月2日、彼はハリウッド・ボウルの公演をもともとの6月27日~28日から10月20日~21日に延期することを発表していた。

全米脚本家組合は、全米映画テレビ製作者同盟との交渉が決裂したため、5月1日午後11時59分に正式にストライキを開始し、5月2日に脚本家たちはすぐにピケラインを張った。今回のストライキは、この15年で最大のものとなっている。今月初め、映画俳優組合-米国テレビ・ラジオアーティスト組合も全米映画テレビ製作者同盟との契約交渉が決裂したためストライキを起こし、60年以上ぶりの“ダブル・ストライキ”となった。

全米脚本家組合と映画俳優組合-米国テレビ・ラジオアーティスト組合の組合員は、ストリーミング配信の再使用料の増額、脚本家の雇用保障の強化、脚本家チームの拡大、脚本や背景演技におけるAIの使用制限などを要求している。

スヌープは、音楽業界だけでなく、1998年の『ハーフ・ベイクト』以降映画やテレビなど多方面でも活躍してきた。2019年には、数々の賞を受賞したコメディ伝記映画『ルディ・レイ・ムーア』に出演していた。

© 株式会社阪神コンテンツリンク