「カリアリでキャリアを終えることになると思う」、ラニエリ監督が引き際に言及

[写真:Getty Images]

カリアリを率いるクラウディオ・ラニエリ監督(71)が、自身の去就について語った。

ラニエリ監督はこれまでナポリやバレンシア、アトレティコ・マドリー、チェルシーにパルマ、ユベントスにローマ、インテルと名門クラブを指揮。2015-16シーズンにはレスター・シティを率い、歴史的なプレミアリーグ優勝に導いていた。

その名将は昨年12月末に、1年でのセリエA復帰を目指しながらもファビオ・リベラーニ前監督の下、セリエBで14位に低迷していたカリアリの新指揮官に就任。

1988年に監督を務め、セリエC1からセリエAまで引き上げ、監督として自身の名をあげた古巣復権を託された中、レギュラーシーズンで9勝8分け2敗の見事な戦績を残し、昇格プレーオフ圏内の5位でフィニッシュ。さらに、プレーオフでは準決勝でパルマ、決勝でバーリを下して1年でのセリエA復帰に導く卓越した手腕を発揮した。

レスター退任以降は思うような結果を残せずにいた中、今回のカリアリでの成功によって健在ぶりを示したイタリア人指揮官。だが、10月に72歳を迎えることもあり、カリアリが自身最後のクラブになる可能性が高いと考えている。その一方で、代表チームでの指揮に興味を示している。

ローマ生まれの老将はイタリア『Rai TGR Calabria』で自身の今後の去就について語っている。

「私はカリアリでキャリアを終えることになると思う。もしも私に仕事をさせてくれる良い代表チームがあった場合のみ例外を認めるよ。ギリシャを離れたときはがっかりしたからね」

「ただ、私はクラブの指揮を執っている。カリアリの次は(毎年夏に訪れている)カラブリアかって? ノーだ。カリアリが最後の目的地になると思うよ」

これまでのキャリアを通じてその誠実な人柄で多くのフットボールファンに愛されてきたラニエリ監督のキャリア終焉は確実に近づいていると思われるが、カリアリでの今シーズン以降の成功によってできるだけ長くフットボールの世界にとどまってほしいところだ。

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