台湾総統、軍事演習視察 民間空港で空挺阻止訓練

軍事演習の視察先で演説する台湾の蔡英文総統=26日、台湾北部・桃園市(総統府提供・共同)

 【台北共同】台湾の蔡英文総統は26日、軍事演習「漢光39号」の一環で北部・桃園市の製油所で実施された重要インフラ防衛の訓練を視察した。漢光は中国軍の攻撃を想定した年に1度の演習で、この日は台湾最大の民間空港、桃園国際空港で中国軍の空挺作戦を阻止する訓練も行われた。

 蔡氏は25日に新型コロナウイルス検査で陽性となったが、マスクを着用し公務に復帰。視察先で「重要インフラは市民生活と密接な関係がある」と強調し、攻撃に遭った際の影響を最小化する能力を向上させなければならないと訴えた。

 桃園国際空港では26日、ヘリコプターで侵入してきた敵を地上で射撃するなどして排除する訓練を実施した。

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