浜松医大で夏休み限定「学童保育」医大生も手伝うユニークなプログラムが満載 医療体験も!(浜松市)

子どもたちの夏休みが始まりましたが、浜松医科大学は、学内で働く医師や職員などの子どもを対象に、夏休み限定の学童保育をスタートしました。医大生も手伝うユニークなプログラムが満載の学童保育、初日の様子を取材しました。

浜松医科大学で、今週月曜日から夏季限定の学童保育が始まりました。大学関係者のほか、地域の子どもも対象となりますが、定員35人のところ、倍以上の申し込みがあり、抽選を行ったということです。

夫婦共に医師の辻さん一家です。次女はお父さんが幼稚園に送り、小学3年生の長女はお母さんと一緒に浜松医科大へ。

(浜松医科大学医学部付属病院 辻 尚子 診療助教)

「体験型のイベントは平日の昼間が多く、我々共働きなので参加するのが厳しかった。自分たちの親がどんな仕事をしているのか、こんなことしていると気づいてもらえたらいい」

(小学3年生)

Q 何が楽しみですか?

「DNAを植物からとること」

学童保育の1日は午前8時にスタート。午前中はラジオ体操やゲームを行い、夏休みの宿題など自由に学習をする時間も。現役の医大生が交替で手伝いに来ることになっていて、分からないことは丁寧に教えてもらえます。そして午後、この学童保育の一番の目玉、医大ならではのプログラムが組まれています。

この日はシミュレーションセンターでの体験学習。医師や医大生が実際に診察や治療などのトレーニングに使う専用器具を体験します。

(子ども)「おー膨らんでる、すごい」

(医大生)「これで空気が送れたよね」

こちらは腹腔鏡下手術をトレーニングする機器。子どもはコツをつかむのが早いようです。仕事の合い間を見てお母さんが様子を見にきました。

(浜松医科大学医学部付属病院 辻 尚子 診療助教)

「触れるのは滅多にないので、すごく貴重な体験をしているなと思います」

毎日ではありませんが、この他にも「感染対策教室」「救急講座」「野菜からのDNA抽出」など楽しく学べる講座が予定されています。

(参加した児童)

「ビーズをとるのが難しかったけれど、楽しかったです」「お医者さんのことがよく分かった」

(浜松医科大学医学部付属病院 医師トータルサポートセンター 山内 克哉 センター長)

「医学部ならではのサイエンスと医学と教育。子どもたちが本当に興味を持てることが、こうした経験を通じてできてくるのでは。こういった企画がいろいろな所で広がっていけばいい」

子どもを安全に預かってもらえるだけではなく、医大ならではの貴重な体験ができる学童保育、8月下旬まで続きます。

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